86 俺は男の胸に飛び込んで渾身の力を込めたパンチを顎に叩き込んだ。
男はそれを受けた後で、ニヤリと笑い返しただけだった。全く効いていないようだ。
俺はそれを見て、身の毛がよだつ思いがしたが、懲りずに今度は男の胃の辺りにパンチを送った。これも応えていないらしい。
やはり素手ではかなわないのだ。男は嬉しそうに俺を見下ろしている。今にもよだれを垂らしそうな表情だ。人間をなぶり殺すことが余程好きそうだ。
そうはいかない。俺は自分の持っている武器を取り出した。
時限爆弾を持っている
小型ガスボンベを持っている