93
俺は時限爆弾を取り出した。男の目を巧みに避けて、それを背中に回す。手探りでタイマーを合わせた。どのくらいの時間があれば男を振り切って部屋の外へ逃れられるだろう。そんなことを考えながらも俺は男をにらみ続けた。
よし、三十秒だ。始動ボタンを押す。
部屋を出る寸前に男に投げつければいい。俺は爆弾を持って、俺が入ってきた扉へ駆けようとした。
DD不覚だった。
男のパンチが俺の頬をとらえていた。俺は壁の近くまでふっ飛ばされた。持っていた爆弾もまた床を転がる。まずい。俺は焦った。爆発まであと十五秒もあるだろうか。俺は必至で立ち上がり、扉へ向かった。男に足を払われる。男が倒れた俺にのしかかり、殴りかかってくる。爆弾は俺達二人の横に二メートルも離れていないところに落ちていた。
二人を閃光がとらえ、全てが終わった。