8 俺は立ち上がった。少し目まいがする。
男も立ち上がっていた。瞳がぎらぎらと無気味な色を帯びて輝いている。
俺は拳を固く握り、ファイティングポーズで男を威嚇した。しかしそれは、ほんの子供だましに過ぎない。化物と素手で戦う気は毛頭なかった。男もうすら笑いを唇に浮かべて、ポーズを構えた。男のその冷酷な唇の動きに俺は寒気を覚えた。
来るなら来い。男は受け身の戦法のようだ。俺の出方を待っている。
俺は‥‥
接近戦に持ち込む
離れて戦う