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資料室では、あるものは忙しそうに何やら書類を引っ繰り返し、またあるものはデスクでコンピュータをいじっていた。ここには色々な資料、文献が揃えてあり、それらが自由に閲覧できるようになっている。この部屋に入るすべての人間が自分の仕事に没頭し、俺の入室を咎めるものはいなかった。訓練生の入室は禁じられているのだ。
俺は窓際に歩いた。その窓から俺とは同期訓練生であるミスターJの部屋が見える。というのも、この養成所の建物は「コ」の字形になっていて、この資料室とミスターJの部屋とはちょうど向かい合うようになっているからなのだ。彼の部屋からなら、この資料室の様子が覗けそうだ。
首を横に向けると背の高い書棚に隠れるように「資料室特別分室」と書かれた扉があることに気づいた。