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その時突然、部屋の横の壁が真ん中から左右に開き始めた。油圧で作動しているのか、静かに、そしてゆっくりと開いていった。
壁が完全に開き切ったところに現われたのは、地下に設けられたヘリポートだった。ヘリが一台あり、中には俺をこの島まで運んでくれた副所長のK氏と操縦士が乗っている。
「乗りなさい。君が任務を果たすべき場所はここではない」
K氏が叫んだ。ヘリのエンジンが始動する。俺はヘリまで走った。そうなのだ。
「B」はあの養成所にいるのだ。俺は高鳴る胸に興奮を覚えた。
ヘリは三人を乗せて、白々と朝を伝える空の中へ飛び立った。見下ろすと、島の真ん中辺りの草原にぽっかりと大きな穴が口を開けていた。まさか、あそこにヘリポートが隠されていたとは。思えば、俺は一晩中この忍者屋敷のような島に翻弄されていたことになる。束の間、得も言われぬ感傷に耽った。