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夢なのだろうか。暗闇の中で声がしていた。
「‥‥ハイ。ワカッテマス。ハイ、リストナラ、スデニ、デキテオリマス」
聞いたことのある声だった。
「‥‥ハイ、ダイトウリョウニ、ツタエテクダサイ。‥‥チョウホウインリスト‥‥コンピュータネットワークデ‥‥キーワードハ‥‥」
大統領? 諜報員リスト?
俺の国には大統領という役職はない。諜報員リストを他国にコンピュータネットワークで流そうというのか。睡眠薬で眠らされている俺には言葉の断片しか聞き取れなかったが、それが国への背信行為だと理解することは出来た。一体声の主は誰だろう。俺は目を開けようと必死でもがいた。
はっか煙草の匂いがする‥‥
そう思ったとき俺は、再び眠りの中に引き込まれていった。