所長室では所長のR氏と、所長の美人秘書ミスMが、豪勢な食事の支度をして俺を待ち構えていた。
「おめでとう、と言うにはまだ早すぎるかな。君はこの養成所の中でも最も優秀な訓練生の一人だ。君ならきっと卒業試験にも合格するよ。さあ、君の養成所卒業の前祝いだ。遠慮なく食べてくれ。卒業試験の説明は食事の後にしよう、さあ!」


 所長の陽気な言葉に続き、ミスMがシャンパンの栓を抜く音が所長室に響いた。


 俺がグラスを手に取ると、ミスMが悩ましげな目つきでシャンパンを注いでくれた。


 俺は、ミスMの綺麗に延びた足に目をやりながら、シャンパンのグラスを口元に持っていった。

              シャンパンを飲む

 

飲まない