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 俺はそのまま、女の脱ぐに任せた。確かにこの島の閉ざされた空間の中で、気が滅入っていくのを感じていた。これは、言わば余興のつもりで楽しもう。

 女は上着を脱ぎ捨て、その下に着ているものに手をかけた。その時だった。

 俺は背後に人の気配を感じて、さっと振り向いた。そこに小銃を構えた男が立っていた。俺は拳銃をその男に素早く向けたが、時すでに遅し、であった。男の小銃が火を吹き、吐き出された弾丸が俺の心臓を見事に貫いていた。

「間抜けなスパイもいたもんだ」

 男のそう言った言葉を聞いたのを最後に、俺は水しぶきをあげて海の中へ倒れ込んだ。

                               

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