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「動くな!」

 鋭く威圧的な俺の声に、彼女はびくっと体を震わせたきり動かなかった。

「ゆっくりと引き出しを閉めろ。そして両手をデスクの上に置け」

 俺が銃口を彼女に向けたまま言うと、彼女は俺の言葉に素直に従った。どうやら観念してくれたらしい。

「あなたに与えられた任務ってなんなの?」

 彼女が俺に向けた目つきはさっきとは違って悲しいものだった。

「裏切り者を抹殺しろ、ということさ」

 俺がそう答えると、彼女は深い溜め息を漏らして首をうなだれた。

 そして言った。

「そうよ‥‥私がそうなのよ」  

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