72 どこにそんなものがあるのだ?
俺は頭がどうかしてしまったのだろうか。これでは、スパイとして失格である。無いものをあると信じ込んでしまっては、お笑い種もいいところだ。
俺は二三度拳で自分の頭を叩いた。
しっかりしろ、全く‥‥
俺はその扉に踵を返して、南に向かった。
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