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 どこにそんなものがあるのだ?

 俺は頭がどうかしてしまったのだろうか。これでは、スパイとして失格である。無いものをあると信じ込んでしまっては、お笑い種もいいところだ。

 俺は二三度拳で自分の頭を叩いた。

 しっかりしろ、全く‥‥

 俺はその扉に踵を返して、南に向かった。

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