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 俺は砂浜へ向かって歩いた。

 穏やかな潮風の香りと波間にきらめく月明りに、俺はなぜここにいるのかを忘れてしまいそうになる。さざ波が絶え間なく涼しい音を立てている。

 しばらくそこにたたずんでいると、ふと、波に揺れて浮かんでいるモーターボートを見つけることが出来た。

 俺は注意深くボートに近付いていった。誰も乗ってはいなかった。

 これに乗って島の周辺を探ってみようか。

 俺はモーターボートを調べてみた。燃料計はほとんど「空」を示していたが、少しくらいは走れそうだ。キーをひねるとエンジンが唸り始めた。  

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