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 扉の横の壁際に身を寄せて立った俺は、ゆっくりとドアノブを回し、うすく扉を開けた。その隙間から中を覗き見る。

 そこは十メートル四方の広さを持つ部屋で、人のいる気配はなかった。その変わり、部屋の真ん中にドラム罐のようなものが置かれてある。何だろうと思ってよく見ると、その円筒形の代物には五センチほどの小さい銃眼が開けられていて、そこから鋭く輝く機銃の銃身が突き出されているのが分かった。

 銃眼の上には小さなレンズが幾つもついていて、忙しなくキョロキョロと左右に動いている。それを見て俺は、こいつは恐ろしく手の込んだ仕掛けだと驚いた。レンズはサーモセンサーになっていて、人間の体温を感知するや否や、感知した方向に機銃を向け、銃弾を発射する、という殺人マシーンなのだ。

 何も知らないで飛び込んでいたら、命を落とすところだった。

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